News Archive : Japan Real Estate

Friday, November 11, 2005

Cerberus Defeats Tsutsumis in Battle for Control of Seibu

西武鉄道:堤家の買収拒否 1600億円増資、持ち株会社設立−−グループ再編案発表
2005/11/11, , 毎日新聞 朝刊, 8ページ, , 1188文字

 西武鉄道の後藤高志社長は10日、鉄道、ホテル事業の一体再生を目指すグループの再編策を正式発表するとともに、西武グループ創業家の堤清二、猶二の両氏から提案された西武鉄道の買収提案を拒否したことを明らかにした。今後、再編に合わせ、1600億円の増資を実施。その結果、グループの中核会社コクドの筆頭株主で、証券取引法違反罪で有罪の判決を受けた堤義明氏の出資比率は5%強(現行36%超)に低下し、コクドのオーナー、堤家がグループに及ぼす影響力は弱まる。【瀬尾忠義】
 西武鉄道とコクドは同日、清二、猶二の両氏に、買収提案を拒否する文書を送付した。後藤社長は拒否の理由について、(1)買収の資金源が明確ではない(2)買収後の経営体制があいまい(3)企業価値を向上させる具体策がない――などを挙げた。
 さらに後藤社長は「買収提案は創業家、堤家が一定の影響力を保つのが狙いだと思う」と指摘。「今回の不祥事は一族支配が最大の理由。買収提案は生まれ変わる西武グループにはそぐわない」などと強い口調で、堤家排除の姿勢を見せた。
 正式決定した再編策は、06年3月末をめどに、コクド持ち株会社「NWコーポレーション」と西武グループ持ち株会社「西武ホールディングス(HD)」を設立。西武HDの下に、「ホテル・レジャー事業会社」と、「鉄道・沿線事業会社」を置く。08年3月期に経常利益330億円の確保や、3〜4年後に西武鉄道の再上場を目指す。
 西武HDの株は、コクド持ち株会社、増資を引き受ける投資ファンドの米投資ファンドのサーベラスや日興プリンシパル・インベストメンツ、西武鉄道の一般株主が保有する。増資後の西武HD筆頭株主はサーベラスで議決権の30%を保有(出資額約940億円)、第2位は日興プリンシパルが同15%(同470億円)で、両社は西武HDに役員を送り込む。
 ◇創業家、反発必至 訴訟のリスクも
 西武鉄道グループの再編案がまとまったが、影響力をそがれる創業家が反発を強めるのは必至で、実行までには紆余曲折(うよきょくせつ)もありそうだ。
 再編案の実施には、まずグループ各社の臨時株主総会による承認が必要。だが、創業一族の一人である堤猶二氏は、中核会社、コクドの総会開催中止を求める仮処分申請を裁判所に行っており、近く示される司法判断次第で、再編スケジュールが狂う可能性がある。猶二氏はまた、「買収提案が認められなければ、現経営陣を相手に訴訟を起こす」と表明しており、10日の買収提案拒否により新たな訴訟の可能性が出てきた。
 一方、西武鉄道株主で村上世彰(よしあき)氏が率いるM&Aコンサルティング(村上ファンド)も訴訟を視野に入れており、西武経営陣は訴訟リスクを抱えながら再編に踏み出す。
■写真説明 サーベラスの役員らと握手をする西武鉄道の後藤高志社長(中央)=東京都内で10日、瀬尾忠義写す

西武鉄道、堤清二氏らのTOB提案拒否 事業計画を発表
2005/11/10, 21:19, 朝日新聞速報ニュース, , , 894文字

 西武鉄道グループは10日、米投資ファンドのサーベラスなどから約1600億円の増資を受け、来年3月までにグループ持ち株会社「西武ホールディングス(HD)」を設立する再編計画を発表した。またこの日、堤清二氏ら創業者一族による鉄道株の公開買い付け(TOB)などの提案を拒否したことも会見で明らかにした。現経営陣主導の再編を進め、HDの社長には後藤高志・西武鉄道社長が就任する。
 増資は、サーベラスが約940億円、国内証券系ファンドの日興プリンシパル・インベストメンツが約470億円を引き受ける。また西武建設が保有する鉄道株約270億円分を両社や取引先に譲渡。鉄道株の譲渡価格は1株あたり919円とする。
 西武HDの株式保有率は筆頭株主のサーベラスが30%、日興が15%になり、取締役に両社から計3人の役員を招く。HD傘下には鉄道・沿線事業会社とホテル・レジャー事業会社を置く。
 増資で得た資金などで05年度から3年間で約1600億円を投資し、鉄道の安全対策やプリンスホテルの改装に乗り出す。計画では、鉄道事業が自動列車停止装置の機能追加や立体交差など安全運行のために660億円。ホテル・レジャー事業は改装などに550億円を投資し、特に赤坂・高輪・軽井沢・箱根・苗場のプリンスホテルの改装を優先する。また、不採算のホテル・レジャー事業の合理化や経費削減で230億円を圧縮する。
 こうした経営再建で、08年3月期にはグループ営業利益が550億円(05年3月期で149億円)、経常利益330億円(同71億円の赤字)を目指す。
 グループ中核企業のコクド株の36%を保有する堤義明・前コクド会長が、コクド持ち株会社を通じて間接的に影響力を示すことができる西武HD株の割合は5.4%と低下するが、義明氏はグループ再編に同意したという。同グループは、堤清二氏と猶二氏らの株式公開買い付け(TOB)や増資提案について、資金調達や再編計画が不透明などとして、受け入れないとの回答を同日文書で送った。
 また、西武グループの主力行のみずほコーポレート、東京三菱、三井住友の3行は同日グループ再編への協力を表明した。